留学あっせん業者 東京高裁から費用の全額返金を命じられる
カナダ教育連盟ことジェイムス・イエロリーズに費用全額の返還が命じられる。
2015年(平成27年)3月11日、東京高裁は、留学あっせん業者であるカナダ教育連盟(東京都港区赤坂7、ジェイムス イエロリーズ James Ian Yellowlees)に対して、「カナダにおける永住権取得」を請け負ったが、これを履行しなかったとして、依頼者から受領した2万カナダドル全額と遅延損害金の返還を命じる判決を出した。一審判決を不服して、カナダ教育連盟が控訴していたが、その控訴を棄却したものである。
留学あっせん業者は、我が国でその数300とも400とも言われ、実績もあり、信頼できる業者も多数あるが、業法による規制もないため、いい加減な業者もあり、過去には留学生から預かった授業料や滞在費を送金しないまま倒産し、留学生の多数が騙されたと感じるほどの被害を生じさせた詐欺的事案もある。
留学は人生の一定期間を海外での勉学に振り向けるもので、成功すればキャリアアップとなるが、失敗すれば人生における大きな躓きとなりかねない。留学あっせん業者を選ぶ時は、留学サービス審査機構の認証事業者であるかどうかや、留学協会の情報や評判等を参考にして、信頼できる業者に依頼すべきであろう。
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